プリント基板のエッチング処理について
プリント基板を自作したいとき、感光基板を使うと露光・現像・エッチング処理といった流れで行うことができます。しかし、感光基板を使わない場合は露光と現像工程の代わりに、プリント基板の銅箔面へのパターン手書き作業が必要です。パターンは電子部品同士の配線にあたる、電気の通り道です。太いものや細いものなど電流の大きさでパターンのサイズも変わりますが、パソコンでパターンを作ってフィルムに印字すれば感光基板を利用してプリント基板を作ることも可能です。
手書きの場合は作成済のパターンを見ながら銅箔面に同じような絵柄でパターンを形成させる必要があります。パターンを作るときには、油性マジックインキやマスキング専用テープを使って行いますが、この後処理になるエッチング処理のときにマスキングした箇所の銅箔が溶けてしまうこともあるため、テープを使った箇所は上からしっかり押さえつけてテープが浮かないようにすること、マジックインキを使った部分はムラがないことを確認するなどの注意が必要です。それと、エッチング処理に要する時間を考えることも重要です。エッチング液は冬場なら少し温めるなどが必要で、夏場はそのままの温度で処理が可能です。
ただ、エアコンがついているなど室温が低い場合は処理速度が遅くなることもあるため、湯煎するなどで温めておくと良いでしょう。定期的に、銅箔の溶け具合を確認しながら不要な箇所が溶けた段階で、処理中のプリント基板をエッチング液から取り出して水洗いします。プリント基板のことならこちら
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