プリント基板制作で使用するフラックスの役割とは?

プリント基板を自作するとき、エッチング処理が終わった後に使うフラックスはどのような目的で塗布するのだろうか、このような疑問を抱きながらプリント基板を自作している人も意外と多いのではないでしょうか。フラックスは半田作業がしやすくなるといったメリットがありますが、完成したプリント基板の銅箔は金属素材になっているけれどもはんだ付けを行うと半田を弾いてしまうので、そのままの状態ではできません。ヤニ入り半田を使えば、弾かずにはんだ付けができるイメージでも結果は同じです。このフラックスははんだ付け作業がより楽にできるといった特徴がありますが、なぜフラックスが必要なのか概要だけでも知っておくとプリント基板制作の中でこの薬品の塗布がいかに重要であるのか分かります。

主な役割は、母材表面の酸化膜の除去やはんだ付け作業での加熱中の再酸化防止、はんだ表面張力の低下によるヌレ性の促進効果、熱伝導の寄与やはんだ表面の仕上げなどが挙げられます。プリント基板を自作する人の多くが電子工作を楽しむためといった目的があるわけですが、銅箔面は金属ですからそこに触れると酸化が生じて曇ってしまう、さらに錆などが生じることになります。フラックスを塗布しておくと銅箔表面はコーティングが行われている状態になるため、指などの指紋が付着防止や錆といった金属腐食の防止にも役立ちます。ちなみに、この薬剤の主要な機能を満たす主材はロジンと呼ぶ松脂です。

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