プリント基板の仕組みとは何か?

電子機器に欠かすことができないプリント基板は、電子部品を機械的に配置してはんだ付けで固定する、スペース的にも効率的に配線を行うことができる仕組みといわれています。電子機器の小型化や生産性の向上、そしてコストパフォーマンスに優れているなどさまざまなメリットを持ちます。ちなみに、プリント基板は古くから使用されていますが、最初から存在していたわけでなく家電品が登場した昭和の時代は、ラグ板に電子部品を取り付けて空中配線で回路を組んでいました。この方法は部品を人ずつ取り付けなければならないのでコストがかかりますし、配線ミスも生じやすい、さらにリード線がむき出しになっているため、通電中に触れると感電やショートの原因にもなりかねないやり方です。

プリント基板が登場したことで、必要な電子部品は全て基板に実装できるので、ラグ板に取り付けていたときの弱点が改善されたわけです。なお、プリント基板は電気が流れないエポキシ樹脂やフェノール樹脂素材の絶縁体基材、電気を通す銅箔などの伝導体が使用されているのが特徴で、銅箔を利用して配線パターンが形成されています。プリント基板は量産することもできるので、同じ製品を大量生産することもできますし、ラグ板を使うのとは異なり品質を落とすことなく組み立てができるメリットもあります。最近は、基板を修理することが減っていますが、特定の部品を外して新しいものに交換する、これだけで電子機器の故障が直ることも少なくありません。

Leave a comment

Your email address will not be published.


*